20.11ガイド
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Future49うこと。人生の幸福度を考える時、シゴトは切っても切れないものです。人間には誰でも QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは、豊かな暮らしをし、幸福な人生を過ごす、とい平等に1日24時間。その中の8時間は睡眠時間だとして、シゴトも8時間。でも、実際には朝の身支度や準備があり、通勤時間があり、お昼ご飯もありと、シゴトに関連する時間がトータルで少なくとも2時間程度はあるでしょう。すると残りは6時間。でもお風呂や朝夕の食事など必要不可欠な時間があり、残るのは4時間程度。でも料理・洗濯・掃除の時間もあります。実際、本当に自由な時間は残業がなくても、1日2、3時間程度しかありません。 「仕事はお金のためと割り切って、辛くても我慢して働くもの」という人は1日の1/3以上の時間をお金のために我慢していることになります。でもどうせなら大切な自分の時間を、よりいいものにした方がいいですよね? つまり、働くことは、お金を稼ぐ手段だけでなく、幸せな人生を送れるかに深く関わっているのです。 大人になると「ON・OFFの使い分けをする」や「仕事とプライベートは半々がベスト」という人もいますが、シゴトのスタイルは人それぞれ。これが正解という形はありません。例えば世の中には「仕事が趣味」なんていう人もいます。ある意味で、そこまでいえる仕事があることは幸せかもしれません。また自らプライベートの時間でも探求に時間を費やして幸せを感じる人もいます。また医療現場や介護の世界では、夜勤がある場合もあります。端から見れば大変そうでも、そこに喜びがあれば苦ではなく、お金のために渋々やらされているのでは同じことでも感じ方は変わります。 大切なのは「こういう働き方がいい」という世間の物差しではなく、自分にとって幸せが感じられるかどうか。そして周囲から求められ、必要とされている場所で働くことができれば、人生の多くの時間は幸せに過ごせると思います。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは?

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