20.11ガイド
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 7決めて実行するのがいいと思います。カウンセリングをしていると、多くの高校生が「有名な企業に勤めたい」と言います。それは大人からの刷り込みもあるのですが、大きければいい、有名だからいい、という時代はとっくに終わっています。まずは『自分がやってみたいことは何か』『やれそうなことは何か』などの基本的な思いが大事。その時、得意な教科のことも一旦忘れましょう。というのは、教科はザックリと大きなくくりであって、その中にもいろんな要素があります。例えば体育が苦手という人でも、運動は苦手だけどスポーツ観戦は好きな人はいますね。解説好きもいます。美術の授業は退屈だけどアニメのキャラクターを隠れて描いているなんてこともあります。そうやって科目ではなく興味があるシーンを積み重ねてそれを整理してみるといいと思います。進学するのであれば、面白かったと思ったことがさらに深く勉強できる学部なり大学を選ぶ、就職であれば企業名で選ぶのではなく、商品やサービス、自分がやりたいことができそうな職種などから、企業を探すのがいいと思います。一度「有名な大学・会社が一番」という思考を捨てようどのような選択をすべきか? なかなか自分としての考えがまとまらなかったり迷ったりした時、どうすればいい? キャリアカウンセラーの先生に進路や就職で高校生へのアドバイスを伺いました。Futureお話を伺った方網野 千文 さん特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会でのキャリアカウンセラー養成専任講師、厚生労働省キャリアコンサルタント資格1&2級試験検定委員、特定非営利活動法人じぶん未来クラブ 理事。大学でのキャリア教育支援、若者向け就職支援機関での未就労者支援、カウンセラー向けスーパーバイザー、企業・大学・自治体などのキャリア研修講師や個別カウンセリングなどで活躍中。

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