5週間を費やし留学計画書が完成『ふじのくにグローバル人材育成事業』は探究を伴う高校生等の留学を支援するプロジェクト。2週間で書き上げ、すいこうに3週間をかけたという入念な留学計画書の甲斐あり、森本さんは、この夏観光大国シンガポールに留学することに。音楽の授業で覚えたギターを奏でたり、「新しいスポーツを始めたい」と入部した山岳部の活動など、高校生活は楽しいことがいっぱい。そして今は、中学生からの思いの丈をかけた留学に心ときめいている。「浜松を元気にしたい」中学からの探究活動挑戦してみる、いろんなバージョンで。SPAC(静岡県舞台芸術センター)SPAC(静岡県舞台芸術センター)母の影響もあって旅行が大好き。海外で学べる機会を大切にします『道成寺』(近代能楽集)を通じて、言葉の面白さを実感しました演じた三島由紀夫のとも き高校生の留学を支援するふじのくにグローバル人材育成事業に応募「地元の舘山寺温泉街や浜松市の中心部に、多くの海外旅行客を呼び寄せたい」。ずっとそう考え、中学時代に探究活動を行ってきた森本真帆さん。活動の一環として静岡県西部、長野県、沖縄県の企業を訪問し、熱心に成果をまとめた。本当は、中学の最終研修地はハワイの予定だったがコロナ禍によって叶わなかった。熱い思いがあったからこそ、失望も人一倍感じたという。その後、高校に入学して、この『ふじのくにグローバル人材育成事業』を知った。「これだ!と思いました」。森本 真帆さん浜松北高校2年表現に費やした1年間「もっとやりたかった」SPAC(静岡県舞台芸術センター)が高校生を対象に開催する「演劇アカデミー」。水曜は『教養の書』を読み、金曜に小論文を書き、土曜に観劇、日曜日はミュージカル映画で学ぶ英語と演技基礎及び台本練習を行うプログラムを1週間繰り返し、集大成として成果発表会を行う、いわば演劇漬けの1年間を過ごす。3月の成果発表会で仲間と『道成寺』を作り上げ、「すごく楽しかった、期間が短すぎると感じました」と話すのは山﨑智生さん。夢見るのは教育と演劇のタッグ山﨑さんはもともと表現することが好きで、SPACの出前授業や学校でのミュージカル制作を通じ、中学の頃から演劇に触れていた。演技とは、相手と向き合うこと、そしてセリフを自分なりに再解釈すること。高校1年生で三島由紀夫の戯曲を学び、SPACの俳優や大学生、社会人と共に演じた経験は大きい。「将来の夢は教育関係の職に就き、演劇×教育を叶えること。SPACのように県立の舞台芸術センターがある静岡県。文化的で自然豊か。気候も温暖なこの地域には、挑戦できる環境がありました」。山﨑 智生さん清水南高校2年
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