自分の強みを見つける上で、もう一つおすすめしたい方法が、学校外の活動の場を最低1つつくることだ。これには複数のメリットがある。1つには学校内のコミュニティではすでにキャラ付けがされており、周囲のイメージも、自分自身もそこの固定概念から大きくはみ出すことがなかなかできない。そんな中でまったく学校でのあなたを知らない人と人間関係をつむぐこと 学校で始まったキャリアパスポート。この書き方でも工夫ができると野口さんは話す。「大抵の場合、みなさん事実のみを書きます。例えば○○年に○○大会で準優勝、といった感じで、誰から見ても揺るぎない事実だけを書き出します。でも、それだけでは同じチームの子のキャリアパスポートにも同じことが書かれていて違いが出にくいですよね。そこにたった一言でもいいから、その時、自分はそれに対してどう思ったのかを付け加えて下さい。例えばもっと上を狙っていたので悔しかったとか、来年はこうしたい、などです。そんなことを書いて何の役に立つのか、と思うかもしれません。ただ少なくとも自己分析には役立ちます。大人でも冷静に自己分析はできないものです。自分を客観的に見るためのツールとして、また成長の記録として、事実以外ので、新たな一面が見出されることがある。またアルバイトや習い事などで出会う人は年齢や経験が異なり、学校の友人とはまた違う価値観やアドバイスを与えてくれる場合もある。そうは言っても忙しくてなかなか時間がとれない…そんな場合は夏休みなどを利用したボランティアなどの単発的な活動に参加するのもいい。気持ちまで記せると良いですね。もっと徹底してやるなら、誰にも見られないように非公開のSNSやブログなどを活用して何でもいいので日記をつけてみると良いです。誰にも見られませんから気軽ですし、写真なども載せられるので思い出にもなります。それを1年後に振り返って見た時、そんなことで悩んでいたんだと自分を愛らしく思えたり、自分の考え方が変わったことに気づき、自分の変化や成長を感じることもあります。自分の強みは、昔の自分に教えてもらうこともあるかもしれませんよ」。「強み」を見つける方法「強み」を見つける方法学校以外での活動 を1つ以上持ってみるスマホやパソコンで 日記をつけてみる
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