2022年7月タブロイド
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古豪として名を馳せ今、さらなる飛躍へ大切にしたい弓引きのあり方ひたすら的を見つめ自分と勝負する夏 かつては東海大会も行われたという、歴史ある焼津中央高校の弓道場。静謐(せいひつ)な弓道場に響くのは、張りのある挨拶の声と甲高い弦音。目前に最後の県大会を控え、練習に励む3年生の姿には近寄りがたい気迫と集中力がある。 弓引きとして、また人としてのあり方を指導するのは赴任2年目の中山研人先生。自ら、高校、大学で弓道部に属していた弓道家である。弓道はほとんどが高校から始めるため、他のスポーツに比べて、スタートラインの差による優劣が少ない。だからこそ、練習内容によって戦績は変化する。そのため指導にも熱が入る。創部から53年、かつては全国優勝も経験している焼津中央を「もう一度同じ舞台に」という思いがある。部員は真剣に先生の声に耳を傾けていた。 授業、課題、部活動と、忙しい日々を送る部員たち。規律ある生活習慣が身についたと話すのは3年生のある部員。朝練や放課後の部活動に参加するためには、自分で生活を区切り、課題や睡眠などに時間配分しなくてはならない。「先読みし、計画を立てる力が身についたと思います」。中山先生からしょっちゅう言われるのは「自分を俯瞰(ふかん)して見ろ」という言葉。先を読んで、「次に何をすべきか」を考える癖がついた。スローガンに「素直さ・賢さ・誰からも応援されるチーム」を掲げる。周囲の支えがあってこその自分、ということを忘れてはならないと、中山先生は話す。「引退後、もしかしたら私が把握できない卒業後かもしれませんが、生徒たちは気遣いだとか、配慮だとか、弓道場で学んだことに価値があることに、きっと気づくと思います」。単に強ければいいわけでない。部活後は毎回、みんなで丁寧に弓道場を掃除する。古い弓道場がピカピカであることを誇りに思う心を育ててきた。 弓道の個人戦に補欠はない、と中山先生。全員に勝負する場がある。弓道にライバルはおらず、相対峙するのは的だけ。孤独を律し、技術を磨き、自らと戦う。中山先生はそこにも教育的価値を見出している。3年生部員に目標を問うと、「全国大会優勝」と、みんなが口を■えた。 焼津中央の弓道部は日置(へき)流。古来、名を馳せた戦場の流派である。今まで費やした時間と情熱を携え、真剣に弓を引く高校最後の夏が始まる。表紙の人interviewここに出ているのは、地元の高校生を応援する地元企業・学校。今すぐに使わなくても、その情報ページを保管しておこう。気になった会社がどんな企業か、もっと詳しくサイトに出ていることがある。二次元コードを使って調べてみよう。メールの件名に「マックカードプレゼント」と記入し、メールの件名に「マックカードプレゼント」と記入し、以下の内容を記載して下さい。以下の内容を記載して下さい。 ①氏名、年齢、住所   ①氏名、年齢、住所   ②気になった企業名 ②気になった企業名 ③「Futureしずおか」への意見や読んでみたい記事 ③「Futureしずおか」への意見や読んでみたい記事締め切り2022年8月15日締め切り2022年8月15日高校生またはご家族、進路指導の先生など、ご意見をお寄せ下さい。メールをいただいた方の中から抽選で3名様にマックカード1000円分をプレゼント!お預かりした個人情報は当企画運営の目的のみに使用させていただきますEメールfuture@shizuokaonline.com静岡新聞社「Futureしずおか」事務局〒422-8033 静岡市駿河区登呂3-1-1TEL054-284-9018(平日9:00〜17:00)企業からの情報に基づいた過去2年間の高校卒業者採用実績の有無を掲載しているので、高校卒業後、就職を考えている人はここをチェック。応募はここから問い合わせ近年の主な戦績2017年 静岡県弓道連盟秋季弓道大会 女子団体優勝 2018年 新人戦静岡県大会 女子団体 Aチーム優勝、 Cチーム5位 全国選抜大会出場2019年  静岡県総体 女子団体3位 個人7位 新人戦静岡県大会 男子団体4位 東海大会出場2021年 東海選抜 男子団体出場、個人4位「Futureしずおか」を活用して、将来に備えてさまざまな情報を集めよう。 新人戦静岡県大会 男子団体・女子団体ともに優勝 東海大会、全国選抜大会出場 静岡県総体 個人7位2022年11月には「Futureしずおか」ガイド(冊子)が発行される。配布は2年生対象だが、公式ホームページでも閲覧できる。バックナンバーも見られるので興味のある人は覗いてみて。高卒採用実績チェックしばらく保管サイトをリサーチ複合的に利用http://www.at-s.com/future/Futureしずおか公式サイトをチェック!PresentFutureしずおか使い方ガイド県立焼津中央高等学校 弓道部(焼津市)弓の道は自らと戦い、人として成長すること

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